■健康ニュース Vol.13
肩・腰・ひざの痛み、コラーゲン、グルコサミン、ヒアルロン酸、アルコールの効用

肩や腰、ひざの痛みは日常に多くの方が経験しています。
肩こりは、悪い姿勢や長時間同じ姿勢をとることで、僧帽筋(首から肩、背中の中央部を支えている筋肉)が収縮して血管が狭まり、血行が悪くなって起こります。血行が悪くなると筋肉に運ばれる酸素が少なくなると同時に運び去られる二酸化炭素も少なくなってしまいます。筋肉内に二酸化炭素が蓄積すると筋肉が酸性に傾いてダメージとなり、疲労してこりや痛みを引き起こすといわれています。予防には、まずは姿勢を正して、心身ともに休憩をとり、筋肉を休ませ精神の緊張をほぐし、血行改善のための運動を行なうとよいとされています。
腰は、上半身の体重をささえ、立ち上がったりすわったりするときによく動く部位です。腰の痛みも、同じ姿勢をとり続けて特定の部位だけに負担がかかることによって、筋肉が疲労し、血行が悪くなることから起こります。腰への負担を減らすためには、背筋や腹筋、下半身の筋肉などを鍛える必要があります。
ひざの痛みは、ひざの関節にある軟骨が加齢により変形してすり減り、さらには、骨同士がこすりあい、炎症が生じたりして起ります。安静にしていると軟骨をつくる軟骨細胞が死んでしまい、さらに軟骨が減ってしまいます。しかし、運動などの刺激によって、軟骨細胞が関節液から酸素と栄養を得て活性化して軟骨を保ち、ひざの内部の血流がよくなり、痛みが軽減されます。また、ひざをささえる筋肉を鍛える、ひざを曲げ伸ばしする筋肉を中心に伸ばすなどの運動療法やウォーキング、体重の軽減によりひざへの負担が軽くなり、痛みも緩和されます。
このように、それぞれ適切な運動を毎日行なって、痛みが起こらないように予防することが大切です。ただし、症状によっては、主治医に確認が必要になる場合もあります。

「コラーゲン」、「グルコサミン」、「ヒアルロン酸」。最近よく耳にする言葉だと思います。コラーゲンやヒアルロン酸はお肌によいと言うことでも有名ですが、実は「関節」にも関係しているのです。今回は、3つに共通する関節についてお話ししたいとおもいます。
「関節」は骨と骨のつなぎ目の部分で、人間が自由に体を動かすのに欠かせない部分です。そして、骨と骨が直接ぶつからないようにクッションのような役割をしているのが「関節軟骨(かんせつなんこつ)」です。私たちが思いっきり跳んだり走ったり出来るのはこの「軟骨関節」のおかげなのです。
関節を軟骨を形成する成分として、グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンがあります。グルコサミンは動物の軟骨やカニ、エビなどの甲殻類の殻などに多く含まれていますが、本来は体内で作られるものです。しかしながら、年をとるごとに作られる量が減り、関節のトラブルなどを引き起こすと言われています。コラーゲンは30種類以上あり、皮膚や筋肉、靭帯(じんたい)、骨などを構成するたんぱく質のひとつで、代表的なものには、お肌に良いと言われる『Ⅰ型コラーゲン』、軟骨の主成分である『Ⅱ型コラーゲン』などがあります。特にⅡ型コラーゲンは、関節ケアの新機能成分として注目されています。また、関節内には関節の動きをよくするために関節液と言われるものがあり、ヒアルロン酸が多く含まれています。ヒアルロン酸はネバネバした物質で関節以外にも皮膚や目にも含まれていて、赤ちゃんのときにピークに、だんだん減少してしまいます。
これらの成分を含むサプリメントもたくさん出ていますが、『健康維持のための食品』として利用するようにして、症状が悪化した場合や改善されない場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。

お酒は“百薬の長”と呼ばれるように、適量を飲む上ではたいへん有用なものと昔から伝えられています。現に、寒いときの体温上昇を促す、尿を出しやすくする、ストレスを発散するといった効果があります。こうした効果はお酒に含まれているエタノールまたはエチルアルコールと呼ばれるアルコールが作用を発揮しています。この他にも漢方薬の中にはお酒と一緒に服用することで効果が上がるといわれているものもあります。
少し視点を変えてみると、アルコールを含んだ脱脂綿で注射部位を拭くことで殺菌する効果もあれば、瞬間的な冷却効果もあります。また、1993年に米国保健科学協議会から、適量の飲酒は死亡率が上がりますが、適量の場合は死亡率を低下させて健康にプラスとなるという“Jカーブ効果”が発表され、お酒の効用を裏付ける結果が得られました。
お酒はこのような有用性を持つにもかかわらず、ついつい飲みすぎてしまって二日酔いになったり、一時的な大量の飲酒による急性アルコール中毒、長期的かつ継続的な飲酒により脂肪肝・肝硬変を引き起こしたりアルコール依存症になったりするという諸刃の剣であることは周知の通りです。
お酒の好きな人にお酒を止めろというと人生の楽しみがなくなってしまうと言われるかもしれません。しかし、過量の飲酒は自分だけでなく他人も傷つけてしまう可能性がありますので、適量を守り、少しでも健康的に長生きできる生活を送ることが幸せにつながるのではないでしょうか。みんなで楽しく飲めて、心の底からざっくばらんに話ができる最高の雰囲気を醸し出すことこそ、本当のお酒(アルコール)の効用なのかもしれません。
