■健康ニュース Vol.14
健康診断、内臓脂肪とウェスト周り

平成16年国民健康・栄養調査では、40~74歳でメタボリックシンドローム・予備軍であわせて約1,960万人と推測されています。40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームおよびその予備軍と考えられています。また、平成20年4月から「特定健診・特定保健指導」がスタートし、健康へ関心を持つ人が増えてきています。そこで、1年に1度、定期的に『健康診断』を受診してみてはいかがでしょうか。
健康診断は病気の早期発見・早期治療だけではありません。検査結果によって身体から発信されている危険信号を察知することで生活習慣の改善を促し、病気を予防する大切な役割を担っています。会社勤めしている人は年に1回、健康診断を受けることが義務付けられています。また、自営業者や主婦など受診の機会がない場合でも、地方自治体が実施している健康診断を利用して健康診断を受けることができます。(市区町村によって実施状況が異なりますので、各市区町村へお問い合せください)また、脳ドック、がん検診、乳がん健診(マンモグラフィー)なども健康診断と併せて受診してみるのもおすすめです。
健康診断は、何らかの病気である可能性がないかを調べるためのものです。異常が出たからといって必ずしも病気であるとは限りません。要再検査でも不安がらずに受診しましょう。健康診断で自分の身体のことをよく理解し、結果をその後の生活習慣の改善に活かして、良い健康管理のために役立ててみましょう。
最近では、医師など医療従事者から検査データの説明を耳にすることが多いと思いますがここでいくつか代表的な検査項目のご紹介をいたします。
■肝機能系
テレビや新聞・雑誌でもおなじみの検査で、健康診断でもよく測定される項目です。γ-GTPはアルコール性肝疾者の指標となります。
| 正常値 | |
| AST(GOT) | 10~40 |
| ALT(GPT) | 5~45 |
| γ-GTP | 70以下 |
■腎機能系
腎蔵は血液中の老廃物をろ過し尿を作り出し、人間の水分やミネラルバランスを調節する重要な臓器です。また、尿酸値は痛風の診断に欠かせません。
| 正常値 | |
| 尿酸 | 男:3.7~7.0 女:2.5~7.0 |
| 尿酸窒素 | 8.0~22.0 |
| クレアニチン | 男:0.61~1.04 女:0.47~0.79 |
■コレステロール関連
生活習慣や食事、加齢などで高くなってしまいがちです。放っておくと動脈硬化や虚血性心疾患、脳血管障害などの危険因子となってしまいます。
| 正常値 | |
| 総コレステロール | 130~219 |
| 中性脂肪(TG) | 30~149 |
| HDLコレステロール | 男:40~81 女:40~94 |
| LDLコレステロール | 70~139 |
■糖尿病関連
「高め」と言われたら、定期的に検査することが大切です。専門医とよく相談して、しっかりコントロールしましょいう。
| 正常値 | |
| 血糖(空腹時) | 70~109 |
| HbA1C(ヘモグロビンA1c) | 4.3~5.8 |
■貧血・血液疾患
白血球は細菌やウィルスの感染、炎症、血液疾患などで、その数や種類が大きく増減します。赤血液は「貧血」の有無を知るために測定します。赤血液中の血色素やヘマトクリット(赤血球割合)を同時に調べる事で「貧血の種類」を判定し、治療に役立てます。血小板は血液を固めるための細胞です。その増減が血液凝固系・出血系の一次的指標となります。
| 正常値 | |
| 白血球 | 3500~9000 |
| 赤血球 | 男:420~570 女:380~500 |
| 血色素(ヘモグロビン) | 男:13.5~17.7 女:11.5~15.2 |
| ヘマトクリット | 男:41~53 女:34~45 |
| 血小板 | 12~40 |

昨年4月より特定健診・健康保険指導がはじまりました。これに伴い健診でウエスト周りのサイズを測られてドキッとした方も多いのではないでしょうか。具体的な値としてはウエスト周りのサイズが男性85cm以上、女性で90cm以上が内臓脂肪型肥満の判定基準となります。肥満には内臓の周りに脂肪が多く溜まる内蔵肥満型(リンゴ型体型)と皮下脂肪が多く内臓の周りに脂肪が少ない皮下脂肪型(洋ナシ型)の2つのタイプがあります。メタボリックシンドロームの診断の決め手になるのがこの内臓脂肪です。内蔵型肥満はどちらかといえば男性に多く、お腹がぽこっと前に出ている特徴があります。これはおなか全体に脂肪がつくのではなく腸間膜という小腸をささえている膜に脂肪が付いているのです。そして恐ろしい事に内臓脂肪型肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病を合併して動脈硬化を起こす危険性が高いのです。皮下脂肪は一度付くとなかなか取れない厄介な脂肪で内臓脂肪と違って指でしっかりとつかめます。つかめたら皮下脂肪、つかめなかったら内臓脂肪という感じです。ここでひとつ大変朗報なことがあります。皮下脂肪は落ちにくい脂肪なのですが、内臓脂肪は比較的落としやすい燃えやすい細胞なのできちんとした食事をとり、運動をすることによって意外と簡単に減らす事ができるのです。メタボ健診でひっかかったあなたも今日から少しずつ生活習慣を変えてみませんか?
